宮村 裕子

MIYAMURA YUKO
現代社会学部 現代社会学科 教授
学位
修士(教育学)
専門分野
教育行政学、社会教育行政、地域学校協働論

研究テーマ

「地域とともにある学校」における社会教育と学校教育の「つながり」の在り方を教育行政学の観点から研究しています。地域における学校の拠点性や、地域と連携する教員に求められる能力、「地域の教育力」の向上のための行政による支援の在り方等に関心を持っています。また、社会教育施設の運営や社会教育人材の活用といった、社会教育をめぐるリソースを豊かなものにするための官民連携にも注目しています。

高校生に向けた研究内容の紹介

皆さんの多くは、たとえ教員にならなくても、保護者や地域住民の立場で学校に関わりをもちます。近年、様々な仕組みを通じた「地域とともにある学校」づくりが進んでいますが、そこには地域の人たちの願いや関心、社会教育のリソースが関わっています。これらを地域の視点で捉え直して、「つながり」の質をいかに豊かなものにするかを考えるため、当事者にインタビューをしたり活動の現場を調査したりしています。

ゼミ/卒業研究の紹介

教育は、学校の中だけのものではありません。地域の課題に関心をもつことを通じて、様々な「学び」が地域や学校をつくりあげていることを一緒に実感していければと思います。ゼミでは、学校や学校以外で行われる「学び」を支える様々な仕組みに目を向けて、必要に応じてフィールドワークもしながら、「なぜ?」と思えるテーマと出会えるようサポートしていきます。「地域とともにある学校」や「学校を核とした地域」の在り方について、共に研究していきましょう。

プロフィール

大阪で育ち、京都で学び、奈良で働いてきました。教員養成や生涯学習・社会教育の現場での経験があります。様々な人や地域とのつながりを大切にしながら、各地の会議の委員として教育政策やまちづくりに微力ながら関わっています。大学・学生の街、京都でのこれからの新しい出会いにわくわくしています。

高校生へのメッセージ

「コスパ」や「タイパ」の時代ですが、一見「無駄」「煩わしい」と思う事柄やプロセスのなかに、きっと面白いヒントが隠れています。様々な人や地域と関わり、つながりを通じて実感したことや疑問に感じたことにこだわり、自分らしい視点を大切にして追究してみてください。学生時代は、社会との接点をもちながら生涯にわたる学びの土台を固めるチャンスです。
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